「キャスター」とは、主にアルミナを主成分とした耐火性のインスタントセメントを混合した「キャスタブル耐火物」の通称です。この耐火物には骨材を混ぜて施工が可能な「キャスタブル耐火物粉末」と、工場で調合混練されて粘土のように施工できる「プラスチック耐火物」の2種類があります。主な施工方法としては、耐火物を流し込んで作る「流し込み施工」、耐火物を塗り込んで作る「塗り込み施工」、耐火物を吹き付けて作る「吹付施工」、そしてキャスタブルブロックを組み合わせてプレハブ方式で作る「キャスタブルブロックによるプレハブ施工」が挙げられます。

セラミックファイバー製品は、耐火性能に優れた材料を高温で溶かし、繊維状に加工したものです。これらは綿状、マット状、板状、ロープ状などの形状で提供されます。材質や形状は多岐にわたります。

セラミックファイバー製品を使用した炉の内壁ライニングには、以下のような方法があります。

◆ペーパーライニング工法：ピンを鉄皮に溶接し、ブランケットを積層します。

◆スタックライニング工法：カットしたセラミックファイバーを鉄皮に積層します。

◆ブロックライニング工法：ブランケットではなく、ブロック状の材料を鉄皮に固定します。

◆ベニアリング工法：炉内耐火物の表面にセラミックファイバーを貼り付けます。

◆スプレーライニング工法：セラミックファイバーバルクと接着剤を混ぜたものを吹き付けます。

◆タッピング工法：スプレーライニング工法の材料をコテで塗布します。